芸術・音楽・舞踊・食も 11月に世界民族祭

 世界の民族が紀美野町に集まり、芸術・音楽・舞踊・食などの異文化交流をする「第9回世界民族祭in紀美野」が11月11、12の両日、和歌山県紀美野町文化センターで開かれる。開催を前に実行委員会の総会が、りら創造芸術高校(紀の川市真国宮、山上範子校長)で開かれ、成功への意気込みを確認し合った。

 ことしのテーマは「温故創新」。「温故知新」という故事成語を基に、芸術を学ぶ学生らの取り組みをアピールするため「古きに学び新しきを創る」という意味の造語を掲げた。高野西街道に伝わる伝統芸能や古典作品を現代的に表現する創作芸能で「温故創新ステージ」を作り上げる。

 屋内の大ホールでは、カンボジアの子どもたちの民族伝統舞踊や和歌山児童合唱団の発表、宝塚や劇団四季に所属経験のある俳優らと一般の子どもらが共演する創作ミュージカル「少女とフェンリル」などが繰り広げられる。

 屋外会場では、世界の食や雑貨、地域住民らの多彩なブースが100店舗以上並ぶ。

 同実行委員会の森谷泰文会長は「真国宮の地域住民と学園
の子どもたちは日頃から交流しており、祭りはその延長上に行われる。子どもたち主体の企画であることが素晴らしいと思う」と話した。

 同校1期生で、現在は職員として勤務している北村祥子さん(27)は「学生として参加した当時は盛り上げようという意欲が強かったが、今回は祭りをしっかりとサポートして成功に導きたいと強く願っています」と話していた。

開催のPRをする高校生と山上校長㊥

開催のPRをする高校生と山上校長㊥