岡本玲らキャストに 太地町舞台の映画
和歌山県太地町の「くじらの博物館」を舞台に奮闘する飼育員の姿を描くオール和歌山ロケの映画「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる」のメーンキャストが発表され、11月1日まで紀南地方各地で撮影が行われている。飼育員役を矢野聖人と武田梨奈が演じ、博物館の学芸員役を和歌山市出身の女優・岡本玲が務める。県内からエキストラも参加。来年秋の公開へ期待が高まる。
同作は同博物館を舞台に、若い飼育員やトレーナーが夢に向かって奮闘する姿を描く青春映画。監督を務める藤原知之さん(39)は「20世紀少年」や「真田十勇士」などで知られる監督、堤幸彦さんの下で助監督を務めた。
主人公の飼育員・太一を演じる矢野聖人はドラマ「リーガル・ハイ」や映画「闇金ウシジマくんPart3」などに出演した経験を持つ注目の俳優。武田梨奈は東京から来た飼育員役を演じ、岡本玲は博物館の学芸員・望美役を演じる。
撮影は10月中旬に始まり、矢野と武田は持ち前の運動能力と勘の良さで、クジラとのコミュニケーションを取っているという。
各出演者らはコメントを発表し、藤原監督は「夢に向かって突き進む情熱や信念を映画に落とし込めるよう真摯に撮影したい」と抱負。映画初主演となる矢野聖人は「和歌山の美しい自然やクジラのかわいらしさが伝われば」、武田梨奈は「クジラへの愛と大きな覚悟を作品に込めたい」、岡本玲は「故郷和歌山が舞台の映画に出演でき、とてもうれしく思います。心のこもった爽やかで温かい作品になるよう頑張りたいと思います」としている。