中消防南分署が完成 11月中旬に運用開始
昨年10月から工事が進められていた和歌山県和歌山市和歌浦東の市中消防署南分署の新庁舎が完成し、11月中旬の本格運用開始を前に10月30日、開所式が開かれ、消防関係者ら約60人が完成を祝った。
現在の南分署は新庁舎から南に約600㍍離れた場所にある。昭和51年の完成から約40年が経過し老朽化が進み、市内の消防庁舎の中で唯一、耐震化工事が行われていないことから、新庁舎の建設に踏み切った。
新庁舎は市南保健センターの跡地に立地。敷地面積は約866平方㍍、3階建てで建築面積約323平方㍍、投資額は約3億8000万円。分署長を含む26人が勤務し、消防関係車両7台が配備される。女性専用の更衣室や仮眠室を整備し、停電時の電源確保のため屋上に自家発電設備を設置している。
開庁式には市議や地元自治会、消防団の関係者らが出席。大浦正男市消防局長が南分署の歴史や耐震化の必要性などを説明し、「市南部の消防・防災の拠点として活用されることに期待する」と話した。尾花正啓市長や古川祐典市議会議長らがテープカットを行って完成を祝い、出席者による内覧会も開かれた。