地域一丸で最後の運動会 安原小吉原分校

 来年3月で休校となる和歌山県の和歌山市立安原小学校吉原分校(山本幸司校長)で9日、最後の運動会が開かれ、地域住民や保護者らが一緒に競技を楽しむ温かい雰囲気の中、全校児童6人が運動場をのびのびと駆け抜けた。

 「障害物競走」には、児童と一緒に保護者と地域住民も参加。段ボールをくぐったり、ラケットでボールを運んだりし、応援席からは「頑張れ」「こけやんといてや」とエールや拍手が湧き起こった。

 プログラムの終盤には、笛や太鼓を演奏する恒例の「分校太鼓」を披露。その後、参加者全員に児童が育てたサツマイモで作った焼き芋が振る舞われ、和やかな雰囲気に包まれた。卒業生で育友会会長の時田清朱さんは「地域の皆さんが楽しみにしている行事の一つ。ことしで終わりなのは寂しい」と話していた。

地域住民の応援を受けながら走る児童

地域住民の応援を受けながら走る児童