ええ新年迎えてよ ぶらくり初夢枕絵を配布

 「良い初夢を見て、幸せな新年を迎えて」と、和歌山県和歌山市の中ぶらくり丁商店街振興組合(川﨑博史理事長)はことしも、枕の下に敷いて寝ると、よい初夢が見られるという「初夢枕絵」を3500枚製作。商店街を訪れた人に無料配布している。

 5年目のことしはより多くの人に広めようと呼び掛け、ぶらくり丁、北ぶらくり丁の両商店街とフォルテワジマも参加することになった。

 枕絵は昔からの風習で、宝船の絵に回文(後ろから読んでも同じ文)の和歌を書き添えるか、3回唱えて枕の下に敷いて眠ると、縁起のいい夢が見られるとされている。絵にはすでに回文を印刷。デザインは今回も同市の漫画家マエオカテツヤさんが描き、柔らかな表情の七福神の他、来年のえとの戌(いぬ)も宝船に乗り込んでいる。

 川﨑理事長(75)は「日本の古くからの風習を見つめ直し、『この七福神は誰?』というふうに、家族のコミュニケーションも広がればうれしいです」と話す。

 商店街のレモネードカフェでも好評で「うちは県外からのお客さんも多いですが、皆さん珍しがります。毎年楽しみにしてくれている人もいるんですよ」。ことし初参加のフォルテワジマでは「和歌山の皆さんが幸せな気持ちで一年をスタートできるといいですね」と話している。

 問い合わせは川﨑理事長(℡073・431・2228)。

「初夢枕絵で良い年を」と川﨑理事長㊧

「初夢枕絵で良い年を」と川﨑理事長㊧