都市再生推進法人に8団体 和市が指定
まちづくり活動を行っているNPO法人や遊休不動産のリノベーションに取り組んでいるまちづくり会社などに公的な位置付けを与える「都市再生推進法人」の指定書交付式が26日、和歌山県の和歌山市役所で行われ、市内の8企業・団体の代表者に尾花正啓市長から指定書が交付された。
都市再生推進法人に指定されると、自治体が策定する都市再生整備計画に道路占用許可の基準緩和を盛り込むよう提案することができ、道路などを使ったイベントの開催がしやすくなる。景観に悪影響が出ない範囲で広告物も設置することができ、広告による収益でまちづくり活動の活発化につながることが期待される。
平成19年に設けられた制度で、28年12月末現在、全国で25団体が指定を受けている。昨年に都市再生特別措置法が改正され、まちづくり会社が申請する場合は地方公共団体が出資している企業のみとする条件が撤廃され、申請がしやすくなった。
尾花市長は指定した企業・団体の代表者に「官民協働のトップランナーとして活躍していただいている。指定をきっかけにさらに活躍してほしい」と呼び掛けた。
ピクニックをテーマにした図書館カフェイベントなどを開催している、一般社団法人「みんとしょ」の田中隆介代表理事は「まちなかに遊べる場所が少ない。子どもたちが遊べるように他のイベントと同じ日に開催していきたい」と意気込み、ぶらくり丁内にある空き店舗のリノベーションに取り組んでいる㈱紀州まちづくり舎の吉川誠人社長は「イベントの規模をもう少し大きくしたい」と話した。
また、指定記念イベントが1月25日に始まる。防災教室や書評イベント、地酒を飲みながら水辺を考えるシンポジウムなどが開かれる。2月17日まで。
指定を受けた企業・団体は次の通り。
NPO法人砂山バンマツリ▽NPO法人愛福会▽㈱紀州まちづくり舎▽㈱sasquatch(サスカッチ)▽一般社団法人みんとしょ▽㈱真田堀家守舎▽㈱ワカヤマヤモリ舎▽㈱宿坊クリエイティブ