竹箸で世界記録達成 海南でギネス挑戦
竹の箸でアーモンドを食べさせ合うタイムのギネス世界記録の挑戦が23日、和歌山県海南市日方の海南保健福祉センターで行われ、事前の予選会を勝ち抜いた市民100人が挑戦。規定タイムの15分を大幅に上回る6分18秒73で世界記録を達成した。
挑戦は市民グループ「地域再生」(山﨑裕史代表)を中心とする「竹、ええもん、世界一に挑戦委員会」が企画。同市の伝統産業だった和傘作りに使われてきた竹が、環境問題として扱われるようになったことから竹の魅力を見直そうと発案。会場には竹繊維でできたタオルや竹炭、竹細工の製品も展示された。
挑戦は100人が竹製の箸で隣の人にアーモンドを食べさせるリレー。最後の人がアーモンドを食べ終わる時間が記録となる。会場に集まったのは9~82歳の100人。審査はギネス世界記録公式認定員の石川佳織さんが務めた。
100人は交互に向き合うように並び、箸を割って皿にアーモンドを出した。石川さんの「GO!」の合図とともに挑戦がスタート。1人目がアーモンドを2人目の口に入れ、口に入ったのを確認して2人目もアーモンドをつまんで3人目の口へ。100人目が食べ終え、石川さんがストップウォッチを止めると参加者からは歓声が上がった。
山﨑代表は「達成してしまいました。金メダルを取ったような気持ち」と驚き、100人目を務めた同市且来の上辻重貴さん(38)は「100人目をすることになったと知り、みんなのつないできたものを無駄にできないとプレッシャーが募りました。早く食べることが仕事だったので、まずはほっとしています」と記録達成を喜んでいた。