大國主神社に記念植樹 嵯峨天皇ゆかり
来年、鎮座1200年を迎える和歌山県紀の川市貴志川町国主の大國主神社(山本幸泰宮司)で23日、嵯峨天皇ゆかりの木であるハイビャクシンの記念植樹が行われた。
山本宮司(60)によると、同神社は平安時代の弘仁9年(818)に嵯峨天皇が造営し、境内にビャクシンを植えたと伝えられている。ハイビャクシンは日本原産の低木で、植樹したものは大阪府堺市のスギタ造園が寄贈した。
区長や総代、責任役員の10人が参列。本殿で祝詞奏上や玉串奉奠があり、境内で植樹を行った。
山本宮司は「1200年という長い歴史を感じ、感慨深いものがある。大切に守っていきたい」と話し、責任役員の柳瀬森哉さん(79)は「長い歴史の中で、地域を見守り続けてくれた。これからも親しまれる神社であってほしい」と願いを込めた。