結束強め県の発展へ 経済5団体の賀礼会
県内の経済5団体で構成する県経済団体連合会は5日、和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で新春賀礼会を開いた。県内政財界のトップをはじめ約400人が出席し、結成40周年を機にさらに結束を強め、県経済の発展に寄与することを誓った。
同連合会を構成するのは、和歌山経済同友会(大桑堉嗣・樫畑直尚代表幹事)、県商工会連合会(森田敏行会長)、県中小企業団体中央会(妙中清剛会長)、県商工会議所連合会(片山博臣会長)、県経営者協会(竹田純久会長)の5団体。
大桑代表幹事はあいさつで、昨年の大手製造業による安全点検のデータ改ざん問題を取り上げ「経営者のモラル低下が問われる年だった」と指摘。東京一極集中と県内人口の減少に歯止めがかからない状況にもふれ、人口流入を促がすための企業努力や自治体の制度改革、インフラ整備、災害対策としての紀伊半島周回道路網の整備を進める重要性を強調し、「暮らしやすいまちづくりが必要だ」と力を込めた。
来賓の仁坂吉伸知事は、経済成長を遂げる海外各国を「ライバルでなくお客さん」と捉え、日進月歩の技術を活用してチャンスを広げることなどが大切とし、「工夫して状況を切り開いていく県民性を発揮しましょう」と呼び掛けた。
5団体の代表らが県産地酒のたるを鏡開きし、出席者は尾花正啓和歌山市長の発声で乾杯。晴れやかに杯を交わし、食事を交えながら新年を祝った。