はちみつ南高梅ポテチ 県とカルビーが開発

 カルビー㈱と和歌山県は協力し、紀州南高梅を使ったポテトチップス「はちみつ南高梅味」を開発した。19日から、近畿6府県で発売を開始する。9日には同社の伊藤秀二代表取締役社長兼COOが県庁に仁坂吉伸知事を訪ね、商品の販売を報告。記者会見を開き、開発経緯などを説明した。

 47都道府県の「地元の味」を表現したポテトチップスを開発する同社の「♥JPN(ラブジャパン)」プロジェクトの一環。47都道府県の味のポテトチップスを3回に分け、期間限定で順次発売しており、今回は第3弾。

 昨年2月に同社と県が開発に向けて始動。ワークショップでは味の提案を行い、試食会を通しておいしさや推奨度などを協議した。「和歌山ラーメン味」「なれずし味」「湯浅の醤油とマグロ味」なども候補に挙がったが、なじみのある食材であり、試食の評価が高かった「はちみつ南高梅味」が選ばれた。パッケージには梅の花の柄を採用し、梅らしい色合いに。県マスコットキャラクター「きいちゃん」も登場している。

 商品には県産南高梅の梅肉パウダーとはちみつパウダーを使用した。南高梅の梅干しにさらにはちみつをかけた味をイメージ。南高梅の風味をはちみつの甘さが引き立て、さっぱりとした後味に仕上げた。内容量は55㌘。価格は120円前後。数量・期間(3月下旬終了予定)限定で、コンビニやアンテナショップなどで販売する。

 仁坂知事を訪問した伊藤社長は、開発した商品の説明やプロジェクトの内容を報告。「おいしく出来上がったと思う。提案をいただき、いい勉強になった」と話した。和歌山味のポテトチップスを試食した仁坂知事は「くせになる味。みんなで大量に買い占めたい」と笑顔だった。

仁坂知事を訪問した伊藤社長(右から3番目)ら

仁坂知事を訪問した伊藤社長(右から3番目)ら