新作劇に顕如も登場 25日に孫市まつり
25日に和歌山県の和歌山市内で開かれる「第14回孫市まつり」に向けて、野外劇やライブの準備、リハーサルが進められている。
孫市の会(森下幸生会長)主催。ことしは「新しい南海和歌山市駅広場に雑賀孫市銅像の実現を!!」がテーマ。毎年恒例の野外劇では新作「鷺森本願寺にて最終決戦!卍顕如登場!蛍火絶叫!信長を孫市は撃てるのか?!」が上演される。
これまで劇では織田信長が紀州侵攻を始めた頃の雑賀衆の戦いがストーリーの中心となっていたが、今回は信長と孫市の最終決戦をベースに、本能寺の変(1582)で信長が亡くなる前後を描き、信長と10年にわたり争ってきた本願寺の僧侶・顕如が新たに登場するオリジナルストーリーとなっている。脚本・演出は劇を手掛けて9年目になる東映太秦映像監督の中野広之さん、雑賀衆の銃士・蛍火を七海薫子さん、雑賀孫市を阿國元気さん、そして顕如を旭屋光太郎さん、信長を西村匡生さんが演じる。
野外劇について、七海さんは「立ち回りはもちろん、役者も増えたので、密度の濃い芝居にしようと思う」、阿國さんは「孫市は自分で3代目。質が落ちたと思われないように頑張りたい」、旭屋さんは「まだ本番の舞台は見ていないのでどうなるか分からないが、一発で仕上げたいと思う」と意気込みを語った。
孫市まつりは、午前10時半に武者行列が和歌山城二の丸広場を出発。野外劇は鷺森別院で正午から上演される。