幸せの三要素は何? 信愛高校で講演会

 国際ソロプチミスト和歌山紀ノ川(谷口令子会長)による出前授業が15日、和歌山信愛高校(和歌山県和歌山市屋形町)であり、元山陽放送アナウンサーで会社経営者の小田恵子さん(46)が「幸せになること」をテーマに講演。起業し4人の子どもを育てながらの日々、43歳での出産など、豊富な人生経験を振り返りながら「一生は、あっという間。限られた時間を精いっぱい生きて。自分の声を好きになり、磨いて、人生を明るく切り拓いて」と伝えた。

 講演会は、同会が高校生が夢を抱き、実現するための支援をしようと開催。1年生約250人が聞いた。

 兵庫県生まれの小田さんは大学を卒業後、山陽放送に入社。アナウンサーとTVディレクターを務めた後、フリーに。2005年にはウェブサイト「局アナnet」を立ち上げ、アナウンサーの派遣や動画制作を手掛けている。

 小田さんは生徒たちに「あなたの幸せの三要素は何ですか」と質問。自身は「家族愛」「健康」「心の平安」を挙げ「これが正解だとは言わないが、私はこれに沿って自分の時間の使い方を決めています」と紹介。生きる上での「気づき」の大切さや伝えることの重要性、他人と比べない生き方などについて語った。また、言葉は単に発するのでなく、イメージや感情をうまく乗せて表現できるかが重要であるとし、発声の実践もあった。

 小田さんは「遠慮しないで、自分の考えた三要素に従い、自信を持って自分の生き方を決めて」とメッセージ。講演を聴いた生徒は「幸せの三要素は安らぎやお金が浮かびましたが、話を聴いて家族を大切にしたいと思いました。他人と比べず、自分の思いに従って生きるというのが心に残りました」と話していた。

「遠慮なく幸せになって」と小田さん

「遠慮なく幸せになって」と小田さん