勝利呼び込む応援 新曲ミラクルショット

智弁ナインを後押ししようと、三塁側アルプス席には全校生徒や保護者、ファンら約1500人が詰め掛け、赤いメガホンを手に大声援を送った。今大会から取り入れた新しい応援曲「ミラクルショット」に乗って智弁打線が快音を響かせると、アルプスの盛り上がりは最高潮に達し、初戦突破の歓喜に包まれた。
大応援団はバス35台で甲子園に駆け付けた。アルプスには恒例の人文字「C」が描かれ、応援団員28人のリードで、チアリーダーやブラスバンド、生徒らが息の合った迫力ある応援を繰り広げた。
応援団員で3年の平林夏依君(17)は高瀬宗一郎選手(3年)と自宅が近く、「会うとバットを振り込んで手にマメができているのがよく分かります。選手に声援が届き、アルプスが盛り上がる応援をしたい」と話し、大きく腕を振りながら声を張り上げた。
試合は先発の小堀颯投手(3年)が2回に先制を許す展開に。小堀投手と和歌山大学付属小学校時代の同級生で生徒会長の廣田有希留君(17)は「打たれたヒットは飛んだコースが良かった。彼は闘志を内に秘めて投げるタイプ。やってくれるはず」とエールを送った。
3回表、新曲「ミラクルショット」が演奏され、応援の生徒らが「打って打って打ちまくれ」と絶叫する中、4番の文元洸成主将(3年)が左前に同点適時打。アルプスは「いいぞ洸成」「この調子で行け」など歓声に沸いた。8回表には池田陽佑選手(2年)の中前適時打で勝ち越し、勝利を確信したアルプスは興奮に包まれた。
応援に訪れた和歌山市の西上朋希君(12)は「智弁は打撃が強力で、応援曲も格好いい。どんどん勝ち進んでほしい」と話していた。

大声援を送るアルプスの応援団

大声援を送るアルプスの応援団