成川選手が県小学生新記録 女子100㍍
和歌山陸上競技協会(林泰行会長)の29年度最終となる第11回記録会が17、18の両日、紀三井寺公園陸上競技場で開かれ、女子百㍍で紀の国ACの成川咲菜選手(大東小6年)が、17年ぶりに県小学生新記録を達成した。男女合わせて67種目に県内外から1637人がエントリー。男子八百㍍では堂本颯斗選手(古佐田ヶ丘中3年)が県中学記録を塗り替えた他、未公認記録だが百㍍11秒95という奈良の服部蓮太郎選手(桜井AC)が出場。TV番組の取材班が見つめる中、県内選手たちもハッスルし、元気いっぱいのレースが繰り広げられた。
本格的なトラックシーズンを前にした年度末の公認記録会は関心も高く、日本選手権男子百㍍のファイナリスト九鬼巧選手(NTN)をはじめ愛知県や高知県など県内外から多くの選手が訪れ、小学生のトラック種目は補助競技場で実施された。
「風があったので、風に乗って走りたい」と思ったという女子百㍍の成川選手は、自己記録を0秒49上回る13秒17の快走で、2001年に紀の国ACの先輩塩谷千尋選手がマークした13秒30を更新。手動計時の記録(初島陸上ク・篠田友希選手13秒20)を含めると、29年ぶりの快挙となった。新記録達成に笑顔の成川選手は「次は13秒切りを狙いたい」と新たな目標へ意欲を示した。
男子八百㍍の堂本選手は、1分57秒51で、2017年に井澗翔太選手(明洋中)が、記録した1分57秒91を0秒40上回った。
第33回全国小学生交流大会5年生男子百㍍を大会新で優勝し注目の服部選手は、第60回奈良少年少女陸上大会で百㍍11秒95を出したものの、機器の不備のため未公認となり、今回和歌山での公認記録挑戦となった。TVの取材班がスタートやゴールにも詰め掛け、レースが行われた。服部選手は他の選手を圧倒する力強さを発揮、12秒07でゴールした。