春の紀州路を満喫 サイクリングフェスタ
和歌山の名所やグルメを自転車で巡って楽しむ「わかやまサイクリングフェスタ2018」が25日、和歌山県和歌山市毛見の和歌山マリーナシティを発着点に開かれ、約1000人が晴れわたる空の下、桜の季節を迎えた紀州路を走り抜けた。
「サイクリング王国わかやま」を目指し、県や紀北地域の9市町、自転車関連団体などで構成する実行委員会が主催する2回目の大規模イベント。参加者は前回の約600人を大きく上回り、北は北海道から南は福岡県まで、さらにインドネシアから元大臣や芸能人ら招待参加者が来和した。
コースは四つで、高野山や丹生都比売神社を巡る最大標高差856㍍の「天空の聖地~高野山センチュリーライド」(約151㌔)をはじめ、各地のグルメを満喫できるコース、JR和歌山線に自転車を持ち込んで帰路につける新設のサイクルトレインコースなど。午前6時から順次マリーナシティを出発し、スターターは仁坂吉伸知事が務めた。
グルメコースに参加した有田川町の山﨑衣里子さん(23)は「サイクリングイベントは初めて。何が食べられるか楽しみです。天気も晴れて良かった」とにっこり。参加者は和歌浦湾沿岸や紀の川沿いの風光明媚(めいび)な水辺ルートを軽やかに走り、名所旧跡や咲き始めた桜、各市町に設けられたエイドステーションでのご当地グルメなど紀州の魅力を五感で味わった。
マリーナシティでは、ステージでの音楽演奏や自転車の試乗会、飲食や展示などのブースが展開された。損害保険ジャパン日本興亜㈱和歌山支店は、県交通安全協会と協同で「防災ジャパンダプロジェクト」のブースを出展。防災の知識が学べるカードゲームや応急手当のワークショップの他、自転車保険普及の啓発などを行った。