石彫と版画の企画展 22日までビュッフェ
和歌山県海南市大野中の画廊「ビュッフェファイブ」(堀内俊延社長)で22日まで、企画展「岡本勝利の石彫×有元利夫の版画」が開かれている。ユニークな石の彫刻作品12点と、詩的な世界を表現した版画13点が展示されている。
広川町の彫刻家・岡本勝利さん(67)は、活動歴45年。黒御影石を用いることが多く「自然な割れの荒々しさと、のみの跡の柔らかさが表現でき、材質の変化が幅広い」と話す。
命の息吹を表現した作品「ニョキニョキ」を鑑賞した来場者が「親子みたい」とつぶやいたのを聞いて喜び、「見る人が思い思いに想像して楽しんでほしい」と話した。
有元利夫は岡山県出身の画家。38歳で夭折したが、静寂な世界を表現した作品に影響を受けた美術家は多いという。
堀内社長は「2人ともぜひ紹介したい作家であり、作品の雰囲気がうまく調和するのではないかと感じて企画しました」と多くの来廊を呼び掛けている。
14、15日午後は岡本さんが在廊予定。午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。水曜休み。問い合わせは同所(℡073・482・1994)。