JFL昇格への挑戦 リーヴォ14日に開幕戦
和歌山初のJリーグサッカーチームの誕生に向け、アルテリーヴォ和歌山が日本フットボールリーグ(JFL)への昇格を懸けた2018年シーズンの戦いに挑む。関西リーグ1部の開幕を14日に控え、新戦力も加わったチームの熱気は高まっている。
和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺補助競技場には、ゲーム形式の紅白戦で各自の役割を確認する選手たちがいた。オフシーズンには新たな選手も加入し、先輩選手の練習にも熱が入る。
今季に向けて取り組んできたのはディフェンス面の強化。特に“守りから攻めへの流れ”を戦略の軸とし、スムーズな切り替えにより攻撃のチャンスを広げる。リーヴォが目指す形は「全員のイメージの共有」だ。あらゆる場面を想定した部分練習の徹底により意思疎通を図ってきた。「全員が戦力。全員でいこう」。就任4年目の坂元要介監督(44)は力強く選手に呼び掛ける。
新戦力の活躍からも目が離せない。6人中4人はJFLやJリーグを経験した実力者。加えてDF大阪やFW土井らチームに不足していた長身の選手も加わり、攻撃の幅が多様化する。
15、16年は関西リーグを連覇し、昨季は3位。JFL昇格に手をかけながら惜しくも逃し、今季は正念場となる。
今季初戦の相手は昨季6位のバンディオンセ加古川。戦略の主軸となる守りから攻めへの流れはリーヴォと似ており、どちらが持ち味を出すかの粘りの展開が予想される。接戦を想定しているが「対応力ではリーヴォが上」と指揮官は自信をのぞかせ「ことしの全てを第1節に懸ける。必ずものにしたい」と意気込む。
バンディオンセとの一戦は兵庫県洲本市の五色台メイングラウンドで14日午後2時キックオフ。