ミセスコン日本大会ファイナルへ 安原さん
和歌山県和歌山市のパーソナルトレーナー・安原望さん(35)が、22日に東京都のホテルニューオータニで行われる「ミセス・インターナショナル日本大会」のファイナリストに選ばれた。7月にアメリカで開かれる世界大会に出場する日本代表を決める大会に向け、安原さんは「応援してくれる人の思いと一緒に精いっぱい頑張りたい」と意気込みを話す。
ミセス・インターナショナルはアメリカのウエストバージニア州に本部がある32年の伝統を持つコンテスト。品性や知性、内面の美しさも評価され、既婚女性が対象となる。
安原さんはパーソナルトレーナーとして、同市屋形町の「MoveLab BEAUTY」でヨガやピラティスの動きから日常の動作を生かしたダイエットと体づくりの個人指導を行っている他、「カラダの授業」で腰痛をはじめさまざまな体のケア方法や体の動かし方を市内各地で指導している。自分の頑張る姿が指導している人たちの希望になればと応募した。
もともと作業療法士としてさまざまな患者のリハビリ指導をしていた安原さんは、健康を損ねた人が人間関係が悪くなったり、他にも影響が出てしまったりするところを見てきた経験から、「体が健康でないと心も健康になれない」と感じ、健康を基盤にした美しさを大切にするようになった。書類選考後の面接では自身の健康観が評価され、ファイナリストに選ばれた。
3月には他のファイナリストと共に1カ月にわたるビューティーキャンプに参加。着物の着付けからスピーチの練習、体づくりと世界大会に向け必要な知識を仕事の間に学ぶのは大変だったという。
既婚者が対象のミセスでは、夫からの支えも大切になる。安原さんの夫もキャンプ中の育児を手伝い、「2人で挑むコンテスト」だと喜んでくれた。
京都出身で、和歌山には結婚してから住み始めた安原さん。個人指導の生徒や「カラダの授業」の参加者からは日本大会出場を祝ってもらい、英語の発音やドレスを着た時の体の動かし方などアドバイスを受けた。大会では和歌山の友人が作ってくれたイヤリングを着けて、みんなの思いと一緒に出場する。
安原さんは「1人では行けなかった場所。家族や生徒、和歌山の人が育ててくれた思いを背負っていけるのはうれしい」と喜びと感謝を語り、日本代表を目指して決意を新たにした。