テーマは「読める書」 ふなさとの会作品展
和歌山県和歌山市の戸村舟里さん(69)が主宰する書道教室「ふなさとの会」の作品展が21日、和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブ2会場で始まった。22日まで。
展覧会は3年ぶりの開催で2度目。書道を身近に感じてもらおうと、「読める書」をテーマに13人が額やパネル、軸の作品40点を展示。俳句や漢詩、自由詩などを題材に、流れるように美しい線やリズム感のある書が並ぶ。
小学生の孫の句「まちきれぬ早く来い来い祖母と春」を書にしたもの、サクラをテーマに、花びらが舞うように文字を配置した独創的な作品もある。
題材や文字の雰囲気に合わせて、料紙や額装にもこだわって仕上げ、作品ごとにさまざまな趣が楽しめる。戸村さんが師事した、故・蓑輪東壽(みのわとうじゅ)さんの書も特別出品されている。
生徒の一人、藤井東勢さん(69)は「作品として出来上がった時の達成感は大きいですね。自分らしさも少し書に表せればと思います」とにっこり。
戸村さんは「上手に書く人はたくさんいますが、そこに自分が出せるようになれば一層楽しい。今回も、皆さんの個性が出た作品が並びました。書道って楽しいなと思ってもらえればうれしいです」と話している。
午前10時から午後4時まで。問い合わせは同館(℡073・445・1188)。