中国キャラとコラボ絵本 貴志川線たま駅長
和歌山電鐵貴志駅の「たま名誉永久駅長」の19回目の誕生日を迎えた4月29日、お祝いのイベントが和歌山県紀の川市貴志川町の同駅で行われ、中国のアニメキャラクター「阿狸」とたまがコラボレーションする絵本の制作が発表された。
阿狸は子ギツネのキャラクターで中国で人気。イベントには阿狸とたま駅長代理の着ぐるみがそろって登場し、県内外から約300人のファンが詰め掛けた。
絵本の企画プロモーターである毛丹青神戸国際大学教授が「たまはいつも多くの人に癒やしを与えた。絵本を通して世界の人に癒やしや人間に寄り添うことの大切さを知ってもらいたい」とあいさつした。絵本はことし中に中国での出版を目指している。
小嶋光信社長は「たまⅡ世駅長」のニタマを抱いてあいさつ。「世界でたまちゃんの人気がさらに高まっており、すごくうれしい。ニタマもたまの薫陶を受けて立派な駅長に成長しており、公共交通を守るために頑張っています」と話した。
小嶋社長がバースデーケーキにナイフを入れると、集まったファンから大きな拍手が起こり、阿狸やたま駅長代理も祝福した。
中国大連市出身で神戸市から訪れた趙起束さん(19)は「たまは中国でも大人気で、阿狸とのコラボが楽しみです」と話していた。