和歌山市にふるさと納税 17年度は4社から
政府の認定を受けた各都道府県の「まち・ひと・しごと創生寄付活用事業」に対し、企業の寄付金負担が軽減される税制優遇措置「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)」で、2017年度に4社が和歌山市に総額163万8000円を寄付。14日に土産品製造販売の㈱ナガトヤ(本社=愛知県名古屋市、加藤裕之代表取締役)、15日に建築機械レンタルの㈱キナン(本社=新宮市、角口孝幸社長)が和歌山市役所市長室で寄付式を行った。
同市では16年度から合わせて7社の寄付を受け入れている。今回の寄付は桜の花見スポットの整備、子育て世代の応援図書の充実などの事業に充てられる。
ナガトヤからは執行役員の藤田昇さん(67)が出席。和歌山城などに商品を卸しており、関わりも深いことから10万円の寄付を決定した。藤田さんは「自分の出身地でもあるので、力になれたらと思った。市が良くなれば私たちの商売も良くなるのでは」と話した。
キナンからは角口賀敏会長(66)と角口孝幸社長(51)が出席し、営業拠点のある同市への協力として和歌山城の桜の整備に23万8000円を寄付。角口会長は「桜であれば、長い間楽しんでもらえると思い寄付した。今後も寄付やボランティア活動など、企業活動を中心にしてバランスを取って進めていきたい」と話した。
尾花市長は寄付に感謝し「県外や市外の企業が応援してくれるのはうれしい。地域への興味や企業のふるさと愛にもつながっていく」と語った。