人材確保へ就職支援協定 県と桃山学院大
和歌山県産業の次代を担う人材の確保を図るため、県は17日、桃山学院大学(大阪府和泉市)と就職支援に関する協定を締結した。
県では2016年度から関西圏の大学と就職支援に関する協定を締結し、学生の県内企業への就職活動を支援。同大学との協定締結により、締結校は10大学目となる。
同大学は大阪府南部に位置し、学生全体の10%(557人、7日現在)が県の出身者。ことし3月の県出身卒業生のうち50人が県内企業に就職している。
協定による協力事項は、大学内で県内企業の合同企業説明会の開催や県内企業の学生インターンシップ受け入れ支援、県への学生のU・Iターン就職活動支援など。6月24日には大学主催の「教育・就職懇談会」を和歌山市内で開催。県内就職のメリットなどを説明するという。大学側は今後、県に対して業種などについての具体的な要望を行う。
協定の調印式は県庁で行われ、牧野丹奈子学長らが知事室を訪れ、協定書にサインを交わした。仁坂吉伸知事は「大学で就職のオリエンテーションを受ける場合が多いので、今後に期待している」とあいさつ。牧野学長は「和歌山で働きたいという学生は多い。協定を機に、県で活躍できる人材を育てていきたい」と話した。