にぎやかに神輿も 加太の春日神社でえび祭り
和歌山県和歌山市加太の加太春日神社(井関摩美子宮司)の大祭「えび祭り」が19日に行われ、獅子舞や神輿(みこし)など460人による渡御行列が加太のまちを練り歩いた。
1597年に同神社に獅子舞が納められたことが始まりとされている。同神社の大祭として始まったが、現在はまちの祭りとしてにぎわっている。
祭りの始まりに合わせるように降っていた雨が止み、行列出発の前に本殿で三つの地区による獅子舞、赤と緑の衣装に鬼の面をかぶり金棒を振り踊る鬼舞(おにまい)、鳴子を鳴らして踊る「新町小唄」などが奉納された。
行列は宝太鼓から始まり、天狗、軽やかに薙刀(なぎなた)を回す薙刀振りなどが続き、男衆から「頑張れ!」「まだまだ!」と声が上がると薙刀振りは応えるように高く薙刀を投げ、鬼舞は大きな音を立てて金棒をぶつけ合った。最後に神輿が出発。担ぎ手は「千歳楽(せんざいらく)、万歳楽(ばんざいらく)」の掛け声に合わせて神輿を揺らし、加太の町をにぎやかに練り歩いた。
御坊市から訪れた男性(75)は「雑誌で祭りを知り、初めて来た。行列を見るのが精いっぱいだったので、もう一度来たい」と話した。