新たな表現求めて プロカメラマン6人展
和歌山を拠点に活動している6人のプロカメラマンでつくるWPS(ワカヤマ・フォトグラファーズ・ソサエティー)の写真展が28日まで、和歌山県和歌山市湊通丁南のギャラリー白石で開かれている。
約30年続く展覧会で、スナップや自然風景など45点を展示。本紙の金曜日付1面連載「そらそうと」で写真を担当する樫本宜和さんは、ハワイの大通りで出会った音楽奏者や絵描きらを写し、尾畑敬さんは青の階調で山や海の風景を撮影。三浦誠夫さんは、意図的に露出オーバー(ハイキー)で海や植物を写し、幻想的な世界を表現している。
松原時夫さんは、「それぞれ長年活動していますが、新しい取り組みも作品に表れていると思います」と話し、シロバナタンポポの綿毛を印画紙に直接置き、感光させたフォトグラムの作品などを出品。微細で美しい綿毛の描写に、訪れた竹本繁さん(70)は「1本1本が鮮明で、引き寄せられますね」と見入っていた。
午前10時から午後6時まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・425・4634)。