南コミセン誕生 和歌浦の観光、交流拠点に

和歌山県和歌山市南部地域の新たな生涯学習や市民サービスの拠点として、紀三井寺に28日、南コミュニティセンターとサービスセンターがオープンした。市内7カ所目のセンターで、日本遺産である和歌浦の観光情報を発信する拠点ともなり、関係者がセレモニーで誕生を祝った。

旧和歌山地域地場産業振興センターの建物を改装。多目的ホール、子育て交流室などを備え、生涯学習や地域活動の振興を図る他、これまで雑賀崎や和歌浦の5支所で行っていた証明書発行や国民保険証の交付などの業務を行う。

1階は日本遺産の魅力を伝える展示コーナー。ことし1月に開かれた「日本遺産『絶景の宝庫 和歌の浦』シンポジウム」で募集した写真をパネル展示している。周辺の案内看板で観光ポイントも紹介し、日本遺産をさらに広く知ってもらうことを目指す。

2階はカフェ「カルパの太陽」。和歌の浦アート・キューブのカフェ・マーレライが運営し、マーレライと同じく野菜が楽しめる精進料理をアレンジしたメニューが充実。子どもたちの絵をアート作品としてソファーなどに使用した、開放感のあるスペースとなっている。

セレモニーでは尾花正啓市長と古川祐典市議会議長、和歌浦連合自治会の大道眸会長がテープカットを行った。尾花市長は「子育て交流室やカフェ、展示と新しい施設もできた。今後も機能を充実させ、多くの人に親しんでもらえる施設になってほしい」とあいさつ。大道会長は「片男波と紀三井寺が見える良い場所にできた。利用して市民のために役立てたい」と話した。

開館時間は南コミュニティセンターが午前9時~午後9時半。原則水曜休館。サービスセンターは午前8時半~午後5時15分(木曜は7時)。土曜・祝日休館。

テープカットする(左から)大道会長、尾花市長、古川議長

テープカットする(左から)大道会長、尾花市長、古川議長