JFL強豪に延長で惜敗 天皇杯でリーヴォ
天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会(日本サッカー協会など主催)が26日、開幕した。和歌山県代表で関西1部リーグのアルテリーヴォ和歌山は同日の1回戦で、静岡県代表でJFL(日本フットボールリーグ)のHonda FCと対戦。試合は延長戦までもつれ込む接戦となり、2―3で惜しくも競り負けた。
大会はプロ、アマ問わず全ての第1種加盟チーム(プロ、実業団、クラブ、大学チームなど)で争い、J1、J2の計40チームの他、各都道府県の代表チームと全日本大学選手権大会優勝チームの計88チームが参加。トーナメントで争う。
会場の紀三井寺競技場には680人の観客が詰め掛けた。対戦相手のHonda FCはJFL連覇を達成し、今季も前節の首位対決を制して現在1位の強敵。2年前にはJリーグの3チームを破って天皇杯ベスト16まで勝ち進んだ実績がある。
試合は序盤から地力のあるHondaがボールを支配し、前半21分に先制点。反撃に転じるリーヴォは長身FWの土井を起点に攻撃の活路を見いだすと、前半アディショナルタイムに、ペナルティエリア内でパスを受けたDF寺本が右足を振り抜き同点とした。
後半もHondaにペースを握られ守備の時間が続いたが、寺本、唐木澤の両センターバックを中心とした守備で攻撃を跳ね返した。90分を終え1―1の同点のまま、試合は前後半30分の延長戦に突入した。
リーヴォは延長前半3分、ハーフウェイライン付近でボールをキープしたFW中島がそこから豪快なロングシュートを決めて逆転に成功。だが直後に失点すると、延長後半5分にもゴールを許し、力尽きた。
坂元監督は「地力の差はあったが、チャンスをつくり出せた点は自信にしていい」と手応えを語りつつ、「延長に入ると選手層も含め、苦しくなるのは分かっていた。90分以内に勝ち切る力が必要」と振り返った。