幸せ再びの願い込め ANAがスズラン贈る
入院患者の回復を願い、全日本空輸(ANA)の客室乗務員らが5月31日、和歌山県和歌山市小松原通の日赤和歌山医療センターを訪れ、「再び幸せが訪れる」という花言葉を持つスズランの鉢植えや栞を贈った。
ANAグループは1956年から毎年、全国各地の赤十字病院などにスズランの花を届け、ことしで63回目になる。この日は客室乗務員の藤原未希さんら5人が訪問。北海道で栽培されたスズランの鉢植えを平岡眞寛院長に贈呈した。
患者に配られる710枚の栞には「笑顔の花がたくさん咲きますように」などと、一枚ずつ社員の手書きメッセージが添えられ、スズランのイラストをこすると爽やかな香りがする。5人は病棟を訪ねて患者を見舞い、「スズランのにおいでほっこりとした気持ちに」「幸せを願っています」などと手渡した。
栞を受け取った明和中学校2年生の尾崎玲夢(りむ)さん(13)は「いい香りがする。本を読んで疲れたときには、ふわって香る匂いをかいで、リラックスしたい」と笑顔で話していた。届けられた13個の鉢植えは受付など院内に飾られるという。