浴衣体験も 慶風高と台湾の中学生が交流

 台湾の徐匯(じょかい)高級中学校の生徒21人が26日、慶風高校和歌山支援センター(田原サヨ子校長、和歌山県和歌山市秋月)を訪れ、浴衣の着付けや折り鶴の折り方を教わるなど交流し、日本の文化にふれた。

 同高級中学校は中高一貫の男子校で、今回は教育旅行として中学3年生が来日。前日に和歌山に入り、県内の一般家庭にホームステイした。慶風高校への訪問は初めて。日本の高校ではこの時期、定期試験と重なり交流の受け入れが難しい中、通信制の同高が受け入れを決めた。

 慶風高校からは学生11人が参加。それぞれ学校の特徴を紹介し合った後、台湾の生徒は授業を見学したり、和歌山の食材を使った特製弁当を一緒に味わったりした。

 日本の伝統文化を体験してもらおうと、慶風高校の外部講師が茶道や浴衣の着付けの指導を担当。着付けの体験では、台湾の生徒は襟を整えたり、帯を結んだりという慣れない作業で着付けてもらい、完成すると、きりりとした顔つきで記念撮影を楽しんでいた。

 日本のアニメが大好きという呉政謙(ウー・ツェンチェン)さん(15)は「台湾には浴衣はないので、文化的な体験ができてうれしいです。ちょっと年を取った気分です」と笑顔で話していた。

浴衣を着付けてもらう台湾の生徒

浴衣を着付けてもらう台湾の生徒