真夏の県都決戦 和歌山市長選に現新2氏
任期満了に伴う和歌山市長選が22日、告示された。届け出順に無所属新人で一般社団法人理事長の島久美子候補(62)と2選を目指す無所属現職の尾花正啓候補(65)の2人が立候補。29日の投開票に向け、記録的猛暑の中、人口減少対策や中心市街地の再開発などこれからの県都について熱い訴えが始まった。
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致、新市民図書館や市民会館をはじめとした市内中心部の活性化などが争点となる。
島候補は共産、社民、新社会各党の推薦を受け、40年以上子育て世代や障害者らの支援活動に携わってきた経験から、医療、教育の充実や子育て支援など福祉のまちづくりと女性目線の市政をアピール。尾花候補は自民、公明、国民民主各党の推薦を受け、大学誘致や公共施設の再編整備といった1期4年間の実績を踏まえ、地域再生や市産品のブランド化と海外展開など市勢発展を掲げている。
国会で実施法が成立し、県を含む各自治体による誘致合戦が本格化するIRに関しては、全面的に反対し地元の資源を生かした観光開発を訴える島候補と、外国人専用を条件に誘致を推進する尾花候補の見解は大きく異なっている。
届け出を終えた両候補は支持者らを前に出陣式。島候補の陣営は和歌山城・一の橋前に約150人、尾花候補の陣営は屋形町のルミエール華月殿駐車場に約300人が集まり、両候補の第一声を聞き、出発する選挙カーを見送った。
期日前投票は23日から28日まで、和歌山商工会議所1階の市選挙管理委員会事務局(午前8時半~午後8時)、河北・東部・南・河南コミュニティセンターとさんさんセンター紀の川(午前9時~午後8時)、イオンモール和歌山(午前10時~午後8時)の市内7カ所で実施。29日の投票日は市内102カ所で午前7時から午後8時(一部地域は6時)まで受け付ける。開票は同日午後9時半から和歌山ビッグホエールで行われる。
21日現在の有権者数は男14万7147人、女16万6471人の計31万3618人となっている。