裁判の仕組みを体験 和歌山地裁キッズ法廷
子どもたちに司法への理解を深めてもらう恒例イベント「わかやまキッズ法廷2018」が7日、和歌山県和歌山市二番丁の和歌山地方・家庭裁判所で開かれ、小学生27人が模擬裁判や裁判官への質問を体験した。
児童は同所で最も広い101号法廷や裁判員候補者が選任手続きを行う待機室などを見学。各室でクイズに答え、模擬裁判に向けて裁判や法律について学んだ。六法全書から刑法の条文を見つけるクイズでは、児童が分厚い六法全書のページをめくり、指定の条文を探した。
模擬裁判では児童が弁護人、検察官、裁判官に分かれて裁判を体験。自転車の窃盗事件について、被告の男性が有罪か無罪かを考えた。モニターに映された証拠を示しながら、検察側の児童は「自宅に帰ったのは何時ごろですか?」、弁護側の児童は「自転車が盗まれた時、物音はしなかったのですか?」とそれぞれ被告と証人に質問。職員から裁判の流れについて説明を受けながら、審理を終え、グループで判決について話し合った。
同市高松から参加した佐伯芽依さん(11)は「六法全書に興味があったので参加した。思っていたより厚くて、条文を探すのが大変だった。初めて裁判所に来たけど、法廷は大きくて傍聴席は広いと思った」と話していた。