「金の卵賞」2人が個展 14日~アクアで

 和歌山県和歌山市満屋のギャラリーアクアで14日から19日まで、同市の小野明日香さん(25)、道上(みちうえ)恵美さん(28)の絵画展が開かれる。2人は「アートの表現も、さまざまあることを感じて」と呼び掛けている。

 同ギャラリー主催で昨年秋に行われた「スクエア展」で、活動歴の短い優れた若手作家に贈られる「金の卵賞」に選ばれた2人。副賞として個展の機会が与えられた。ともに初の個展で、ギャラリー内のスペースを二つに分け、それぞれの作品を展示する。

 小野さんは奈良芸術短期大学洋画コースを卒業。グループ展などで精力的に作品を発表している。
今回は初のインスタレーション(空間演出)で、「幸せの王国」と題して絵画や装飾品を配置する。

 小野さんは「誰かの部屋をイメージした空間。『きれい』『楽しい』から一歩踏み込み、さまざまな仕掛けで皆さんの感情や人格を映し出したい。どんなふうに感じてもらってもOK。その全てを肯定します」と意気込む。

 一方、道上さんは北海道教育大学を卒業。第102回二科展で新人奨励賞を受けた。

 「こけ」をテーマに、生命力や命の循環を感じさせるような緑の画面で構成する作品など、油彩や水彩、アクリル画などを多数出品予定。二科展受賞の大作も並ぶ。

 道上さんは「絵を通じて、美しいなと感じたり、幸せになったり…そんな気持ちを届けられればうれしいです」と話している。

 午前10時から午後5時まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・463・4640)。

作品と一緒に小野さん㊨と道上さん

作品と一緒に小野さん㊨と道上さん