1億円の重さ実感 きのくにキッズ探検隊

 子どもたちにお金の大切さや金融機関の役割を知ってもらおうと、きのくに信用金庫(田谷節朗理事長)は9日、和歌山市本町の本店で、夏休みマネースクール2018「きのくにキッズ探検隊」を開き、和歌山県内の小学3~6年生29人が参加した。

 参加した児童は、見る角度を変えると画像の色や模様が変化するホログラムや、傾けると金額の数字が浮かび上がる潜像模様など、紙幣の偽造防止技術を学び、実際に1万円札に光に当てて透かせたり、虫眼鏡で観察したりした。

 お金の大きさや重さを体験するコーナーでは、児童の目の前に本物の3億円の札束が置かれ、「すごい」「欲しい」など驚きや歓声が上がった。約10㌔の重さがある1億円の札束を抱えた時には、想像以上の重さに耐えきれず落としてしまいそうになる児童もいた。

 普段見ることができない場所も見学。高い防犯性や防火性を備えた貸し金庫では「どれくらいお金が入っているの?」「地震は大丈夫なの?」など活発に質問が飛び、役員会議室では、児童がふかふかのいすに座りながら会話をして雰囲気を味わった。

 和歌山市の小学3年生、新島衣真さん(8)は「偽造防止のためにお札にいろいろな工夫がしてあって面白かった。1億円は想像以上に重かった。夏休みの良い体験になった」と大満足だった。

1億円の重さを体感する児童ら

1億円の重さを体感する児童ら