三菱地所が白浜に進出 ワーケーション参画
和歌山県白浜町が整備したITビジネスオフィスに、ワーケーション事業に参画する不動産大手の三菱地所㈱(東京都)が進出する。都心の職場環境から離れたリゾート地である和歌山をワーケーションの拠点とし「働き方改革」を進める。8日には東京都内で進出協定の調印式が行われた。
「ワーケーション」はワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた欧米発の造語で、休暇を兼ねて仕事をする新たな働き方。県では2015年から全国に先駆けて誘致を始め、情報通信技術を使うテレワークを利用してリゾート地で一定期間働くことによるイノベーション創出や生産性向上を目指すワーケーションを推進している。
オフィス面積は約60平方㍍で、南紀白浜空港から車で約3分の好立地。年内をめどに利用できる環境を整備する予定で、首都圏で運営する同社のビルに入居している企業へ利用を促す。
調印式で吉田淳一執行役社長は「新しい事業をワーケーションに最適な白浜町でできることは大きなメリット」と話した。仁坂吉伸知事は「事業の拡大を願うとともに、白浜町でワーケーションが普及することを期待している」とし、井澗誠町長は「ワーケーションの推進に取り組み、最適な場所であることをアピールしたい」と述べた。