ユネスコ協が平和の打鐘会 粉河寺や岡山
和歌山県紀の川市の粉河寺では、紀北ユネスコ協会(箕輪光芳会長)による毎年恒例の追悼行事「平和の鐘を鳴らそう!」が開かれ、協会員の他、県立粉河高校の生徒、老人会会員など約70人が参加した。
来賓として出席した粉河寺の逸木盛俊管長は「戦争が二度と起こらないようにしっかりと願って鐘を突いていただきたい」とあいさつ。正午の時報に合わせて参加者全員が1分間の黙とうを行った後、一人ひとり境内の鐘堂で鐘を突いた。
会場では食のありがたさや命の大切さを感じてもらおうと、戦中戦後の食糧難の時代によく食べられた「すいとん」が振る舞われた。
粉河高校1年の住江伯琉君(16)は、自身が2歳の時に亡くなった曽祖父が太平洋戦争に出征したといい、「父から曽祖父の戦争体験について話を聞く機会が多くありました。きょうは戦争が二度と起きないことを願って鐘を突きました」と話していた。
同市内のユネスコ協会はこの他、那賀青洲協会が穴伏の名手八幡神社、貴志川協会が貴志川町丸栖の玉前寺で平和を祈り、鐘を鳴らした。
和歌山市の和歌山ユネスコ協会(芝本和己会長)も、吹上の岡山の時鐘堂をはじめ市外を含む計35カ所で「平和の鐘打鐘会」を開いた。