林さん、こ・はうすに 第24回キワニス賞

奉仕団体「和歌山キワニスクラブ」(小村哲也会長)が子どものための社会貢献に取り組む個人・団体に贈る第24回キワニス賞に、和歌山県和歌山市太田の林麻男さん(76)、子ども生活支援ネットワークこ・はうす(同市楠見中、谷口知美会長)が決まった。28日に和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で表彰式が行われた。

表彰により受賞者の今後の活動を支援し、活動内容を広く地域社会に紹介することにより、一人でも多くの人が社会貢献活動に参加するよう奨励することを目的とし、毎年8月に表彰している。

林さんは2011年から、太田地区内の通行量が多い場所や道幅が狭く歩行が危険な場所に警察官の服装をした人型の看板を設置。イチロー選手や田中将大選手、高倉健さんら著名人の似顔絵を描き、通行する車や歩行者に注意を促し、交通安全や防犯に貢献している。

こ・はうすは市内の民家を週に1回開放し、一人親家庭や親の病気・障害、経済的な困窮、長時間労働などで経済的・精神的支援が必要な子どもを対象に、食卓を囲む楽しさと学ぶ喜びを伝え、安心できる居場所づくりに取り組んでいる。学びの機会を提供し、子どもの自主性や成長を促し、将来の貧困の連鎖を断ち切ることを目指して活動している。

表彰式には林さんの代理で長女の藤村真由美さん(43)、谷口会長の代理で事務局長の馬場潔子さん(49)が出席。キワニスクラブ会員や来賓ら約40人で功績をたたえた。

小村会長は「尊い努力を続けてこられた皆さまに尊敬と称賛を送ります」とあいさつ。藤村さんは「(林さんは)いつもこつこつ絵を描いてきた。描く意欲はあるので、今後も続けてくれると思います」と笑顔。馬場さんは「とてもうれしく誇らしい気持ち。栄誉ある賞が頂けたことに感謝します」と受賞を喜んだ。

賞状を手に(左から)藤村さん、小村会長、馬場さん

賞状を手に(左から)藤村さん、小村会長、馬場さん