市高が初戦快勝 高校野球秋季近畿大会
2018年度秋季近畿地区高校野球大会が20日、兵庫県神戸市のほっともっとフィールド神戸で開幕した。和歌山県勢は市和歌山と南部が初日に登場。県2位の市和歌山は第2試合で近江兄弟社(滋賀2位)と対戦し、先制を許すも中盤の集中打で逆転し、8―4で初戦突破を果たした。市高は27日の第3試合で龍谷大平安(京都3位)と4強を懸けて対戦する。
市和歌山 | 0 | 1 | 1 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 |
近江兄弟社 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 |
〔市〕岩本―米田〔近〕菊地―杼木
先制を許した市高は2回表、2塁打で出塁した米田が内野ゴロの間に3塁へ進み、瀧谷の3塁ゴロが相手野手の失策を誘い同点。逆転されて迎えた4回は1死1、2塁から2番・下井田の適時打で追い付き、3番・緒方の右翼線への適時打で勝ち越すなど、この回集中打で一挙4点を挙げた。5回にも2死2塁から1番・山野のこの日3安打目となる適時打で1点を加えた。9回には1、2番の連打を足掛かりに好機をつくり、1点を追加し試合を決めた。
先発の1年生・岩本は立ち上がりから制球が安定せず、2回までに3点を失う苦しい投球。3回以降は立ち直り、緩いカーブを効果的に交える投球で、相手打線の反撃を1点に抑え、完投した。
半田真一監督は「早い段階で追い付き逆転できて良かった。打線は緩い球をしっかり引き付けてセンターに打ち返してくれた。岩本は初めての近畿大会でよく投げてくれた」と振り返り、岩本投手は「安打は仕方ないと思い、次の打者に集中して投げることができた。きょうの投球は90点」と話していた。