中小企業対策などに全力 世耕経産相が会見
10月の内閣改造で経済産業大臣に留任した自民党の世耕弘成参議院議員(55)が4日、和歌山市の同党県連で記者会見を開き、「中小企業対策などを中心に和歌山に貢献できる。一生懸命仕事に励みたい」と抱負を述べた。また来年7月に改選となる参院選和歌山選挙区への立候補を表明した。
今回の内閣改造に伴い、経産相の他、ロシア経済分野協力担当大臣などの留任も決まった。新閣僚が12人選出された内閣の中では古参となるが「大臣としての仕事が変わるわけではない。仕事の細かい部分や経産省の職員のこともよく分かっている。フル活用しながらいい仕事をしたい」と意気込みを話した。安倍晋三首相が掲げる全世代型社会保障改革の議論に同省が積極的に参画し、ヘルスケアビジネスを通じた新たな健康づくりの在り方を提示していく考えを示した。
また、中小企業の下請け取引を適正化し「フェアな取引をすることで、県の中小規模事業者が潜在力を発揮できる状況をつくる」と強調。事業承継税制をさらに拡充させる意向を示し、親族の中だけでなく、M&A型の事業承継を視野に入れた税制改正を目指すとした。
来夏予定の参院選への立候補も表明。和歌山に帰る機会が少ない中、立候補を表明する前に党の一次公認が出ていることを説明し「当然のこととして立候補させていただく」と述べた。同選については「6年半以上にわたる第2次安倍政権の評価を問う選挙になる」と分析。課題は残るとしながらも、過去の政権では達成できなかったテーマを実現してきたと強調し「県民に訴え掛けながら戦いたい」と話した。