大学入試共通テスト 2回目の試行調査始まる

 2020年度に始める新テスト「大学入学共通テスト」に向けて10日、全国でプレテスト(試行調査)が始まった。

 大学入学共通テストは、現行の大学入試センター試験の後継として導入。円滑に移行できるよう実施内容や体制などを検証するため、大学入試センターが17年度にプレテストを始めた。2度目となった本年度は検証項目に加え実施運営面を含め、実際の試験体制により近い形で、大学入試センター試験を利用する大学を会場に総合的な検証を行った。

 同センターによると、受験者数は全国で約8万4000人で、国語と数学のみのA日程は1143校6万6895人、2教科に加え、地理歴史・公民、英語、理科を行うB日程は708校1万7549人が対象となる。

 和歌山大学(和歌山県和歌山市栄谷)では11日までの2日間にわたりB日程を実施し、現行のセンター試験とほぼ同じ時間割で原則3年生の150人が参加した。10日は午前に地理歴史・公民、午後からは国語、英語の試験を行った。

和歌山大学で実施されたプレテスト

和歌山大学で実施されたプレテスト