新春の餅の生産ピーク 注文は通常時の50倍

 年の瀬を迎え、和菓子や餅を手掛ける海南市船尾の和歌処「生石庵すぎる」では、餅の注文が殺到し、忙しさのピークを迎えている。

 店主の吉田明さん(66)が1990年に野上町で開業し、2006年から現在の場所で営業する同店は、年末の繁忙期の注文が通常営業時の50倍以上になる。特に人気の小餅は、普段は一日5㌔程度なのが、年末は一日約350㌔と約70倍に跳ね上がる。

 鏡餅や切り餅、あん餅、わらび餅、やき餅、おはぎなど、他にも種類は豊富。リピーターが多く、海南市や和歌山市だけでなく田辺市、大阪府泉南市などからも足を運ぶ人がいる。県外に住む県出身者からの注文も多数ある。

 年内は休まず餅を作り続け、新年は2日からの営業。吉田さんは「年末の忙しい時期がやってきたなという感じ。新年においしいお餅を食べて、良い一年を迎えてほしい」と話している。

餅づくりに大忙しの従業員

餅づくりに大忙しの従業員