和歌浦で地域芸能発信 27日たからものPJ

 東京オリンピック・パラリンピックを前に、日本遺産と地域芸能で日本を再発見する公演「ニッポンたからものプロジェクト―日本遺産×Live Art―」が27日午後2時から、和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで開かれる。

 日本遺産を舞台に伝統文化のパフォーマンスを楽しみ、「旅人(ゲスト)」と共に日本の〝たからもの〟を知るライブイベント。東京2020公認文化オリンピアードで、18年度は山形県や新潟県をはじめ全国11県で開催している。

 今回は、万葉の時代から貴族をはじめ人々が感動を和歌に詠んだ和歌の浦の風景と文化がテーマ。「旅人」に全国を旅しながらライブ活動を行うラッパーのGAKU―MCさんを迎え、トーク&ライブを行い、近畿大学名誉教授の村瀬憲夫さんと、和歌山大学特任准教授で和歌祭研究者の吉村旭輝さんが和歌の浦や和歌祭についてトークする。

 地域芸能として、紀州東照宮の大祭で約400年続く和歌祭から「御船歌」など祭礼行列の一部を披露。プロによる伝統芸能では、柳亭左龍さんの落語、花ノ本寿さんの日本舞踊、平野裕子さん、岡村慎太郎さんの箏曲、安島瑶山さんの尺八演奏がある。

 公演に先立ち、同日午後0時半から約1時間、ガイドによる和歌の浦周辺の散策ツアーを開催(参加費300円)。参加時または事前に写真をツイッターかインスタグラムにハッシュタグ「#和歌の浦イイね」を付けてアップすると、GAKU―MCさんが公演中に気になる写真にコメントする。公式アカウントはツイッターが「@takaramono_pj」、インスタグラムが「@takaramono.pj」。

 参加無料。定員は先着100人。公演の申し込みはホームページからか、電話で市観光課(℡073・435・1234)へ。24日締め切り。鑑賞券は観光案内所(和歌山城、南海和歌山市駅)と観光交流センター(JR和歌山駅地下)、アート・キューブで配布。