下津蔵出しみかんPR隊出発 関西や東北へ

 海南市下津町の地域ブランド「蔵出ししもつみかん」の出荷時期を迎え、消費拡大を図ろうと20日、「JAながみねとれたて広場」(同市重根西)でキャンペーン隊結団式と販売促進活動が行われた。関西や東北地方を巡り、約1カ月間活動する。

 「しもつみかん」は2006年10月、地域団体商標を取得。「蔵出し」は、蔵で約2カ月間貯蔵することで酸が抜け、まろやかな味わいになったミカンのことで、価格は通常のミカンの約2割増し、今季の出荷総量は約3000㌧に上る見込み。

 キャンペーン隊は生産者、海草振興局、JAながみねの関係者らで構成され、広報や食育活動を展開する。

 結団式で神出政巳海南市長は、昨年夏の豪雨災害や台風21号にふれ「ことしも無事出荷できるのは生産農家の丹精のおかげだ」と感謝し、地域ブランド推進連絡会議の岡本芳樹副会長は「ミカンの健康増進パワーをPRしてファンを増やしたい」と、活動への決意を話した。

 「しもつみかん」の栽培地には熊野古道が通っていることから、平安衣装を着たキャンペーンガールと、嵐の中でもひるまずミカンを船で輸送した江戸時代の商人、紀伊国屋文左衛門がモデルのご当地キャラクター「紀伊国屋ぶんちゃん」
もお目見えし、結団式を盛り立てた。

 「蔵出ししもつみかん」は県内では、各地の「JAとれたて広場」で販売され、3月上旬まで店頭に並ぶ予定。

PRする紀伊国屋ぶんちゃん㊨とキャンペーンガール

PRする紀伊国屋ぶんちゃん㊨とキャンペーンガール