夢をのせた鉄道写真 山本君の卒業記念展
この春、岩出小学校を卒業した山本勇気君の写真展「ぼくが見たモノ 夢、希望、未来へ…」が26日から31日まで、和歌山市満屋のギャラリー&カフェ・アクアで開かれる。乗るのも撮るのも大好きという鉄道ファンの山本君の初の個展。列車を中心に、風景や動物を写した約30点を展示予定で「写真を見て、そこへ行ったような気分になってもらえるとうれしい」と話している。
電車が好きになったきっかけは1年生の時、寝台特急トワイライトエクスプレスで旅をしたこと。絵や写真が好きな母親のめぐみさんの影響で、コンパクトデジタルカメラで撮影するように。「車窓からいろんな風景が見えるのは楽しいし、車輪のきしむ音や、ガタンガタンという振動も子守唄のように心地いい」。
休日に、知人から譲ってもらったJR貨物の制服を身に着けて撮影へ。「ご安全に」と書いたパネルと一緒に出掛け、運転士が手を振ってくれたりするのも喜び。全国各地で撮りためた写真は、1万枚以上になった。
作品は夕暮れに浮かび上がる沿線の工場群や、京都鉄道博物館の扇形車庫をモノクロで捉えたもの、ターミナルで休憩中の貨物列車を迫力のアングルで写したものなど。紀州鉄道(御坊市)の停車中の旧車両と、背後から近づく新車両とを一枚に収めたショットもある。
「菜の花畑で有名な1両編成の『いすみ鉄道』や『トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)』も撮ってみたい」と夢は膨らみ「鉄道だけでなく、いろんな風景の撮影に挑戦したい」と笑顔で話している。
午前10時から午後5時まで。同店(℡073・463・4640)。