投票率は前回並みか微減か 紀美野町議選
定数12に対し現職10人、新人3人の計13候補が立候補している紀美野町議選は21日、投開票が行われる。開票作業は午後8時15分に始まり、10時ごろには大勢が判明する見通し。低下傾向にある投票率は、2015年の前回(74・06%)並みか、やや下がるとの見方が強くなっている。
任期満了に伴う町議選は前回から定数を12としている。3月25日の立候補予定者説明会に現職10人、新人3人の13陣営が出席。事前審査直後の4月11日には町で初めて政策発表会が開かれ、12候補が出席して有権者の関心を高めた。16日から5日間にわたる舌戦がスタートし、各候補は、街宣カーを中心に路地や山里を繰り返し巡回し、町の課題解決への政策を訴えてきた。
投票は21日午前7時から、旧野上町内と旧美里町の一部を合わせて11カ所で午後7時まで、旧美里町内10カ所で6時まで、計21投票所で行われる。開票状況の発表は9時に第1回があり、以降は30分ごと。早ければ第2回、順調に作業が進めば10時の第3回で当落が判明するとみられている。
投票率は、2006年の合併後初の選挙(定数16―候補17)が79・71%。前々回(定数14―候補16)は78・52%、前回(定数12―候補13)は74・06%と徐々に下降する傾向にある。今回は、世代交代の必要性の是非を巡って関心は高まっているとの声もあるが、有権者の高齢化などが影響し、投票率アップには結び付かないとの見方もあり、前回と同程度か、やや下回るとみられている。
町選挙管理員会(吉田元重委員長)は前回から、全投票所の投票記載台に「つえホルダー」を設置。つえを利用する高齢者らが記入しやすい環境づくりに努めている。
期日前投票は19日に564人が済ませ、初日から3日間の合計は1257人となっている。