3新人が全員当選 少数激戦の紀美野町議選

支援者と喜びの万歳三唱をする桐山さん(中央)

支援者と喜びの万歳三唱をする桐山さん(中央)

任期満了に伴う紀美野町議選は21日、投開票され、新町議12人が決まった。世代交代の必要性を巡り、有権者の関心の高まりを指摘する声も聞かれた今回の選挙は、新人の藤井基彰さん、桐山尚己さん、廣瀨隆一さんがそろって初当選。現職は9人が議席を守り、七良浴光さんが601票でトップ。南昭和さんが涙をのみ、明暗を分ける結果となった。

前回と同じ定数は12議席。票の流れが読みづらい中で現職10人、新人3人が激しい選挙戦を繰り広げた。中でも美里・長谷毛原地区では前回と同様、4人が立候補して大激戦の様相を呈したが、前回は5位で初当選を果たした南さんの票が伸び悩んだ。

告示前の11日、町内初の立候補者政策発表会には13候補のうち12人が出席。町議の定数削減や世代交代を巡る意見の違いが明らかになった。今回の選挙全体の結果をみると、前回と比べて現職4人が得票を伸ばし、6人が減らした。

党派別では、共産は美濃良和さん、田代哲郎さんが議席を維持し、公明は引退する現職の議席を廣瀨さんが守り、無所属が9人となった。

投票率は70・71%

紀美野町議選の開票作業は中央公民館で行われ、投票率は70・71%(男69・94%、女71・36%)で、前回(2015年4月)の74・06%を下回った。

告示前に初めて立候補者による政策発表会が開かれるなど、変化を求める機運はあった。県内でも高齢化率が高く、世代交代を期待する声も聞かれたが、投票率アップにはつながらなかった。

当日有権者数は7973人(3636人、女4337人)で、棄権したのは2335人だった。

期日前投票は、17~20日の4日間で2034人(男837人、女1197人)だった。