杉谷昭子さんしのぶ お別れの会に60人

 5月8日に76歳で亡くなった和歌山市出身の世界的ピアニスト、杉谷昭子さんの「お別れの会」が6月30日、和歌山県和歌山市野崎の音楽ホール「緑風舎」で行われ、約60人が杉谷さんとの思い出や業績を振り返りながら別れを惜しんだ。

 発起人は岸本周平衆議院議員と大橋建一前市長。同ホールは2010年3月に杉谷さんがピアノ開きのコンサートを開いた音楽ホールで、ふるさとでの演奏の拠点としていた。

 発起人代表の岸本衆議院議員は「来られた全員が発起人の気持ち。心を一つにしてお別れをしたい」とあいさつ。会では杉谷さんが県文化奨励賞や和歌山市文化奨励賞、市文化功労賞、市文化賞を受賞したこと、ドイツを拠点にヨーロッパ各地で約40年にわたり音楽活動を行ったことなどを映像とともに振り返りった。

 弔辞では尾花正啓市長の代読として、小林弘史副市長が「多くの功績を残した杉谷さんが和歌山市の出身であることは誇りであると同時に大きな喪失を思い哀惜の念に堪えません。心から尊敬と感謝の念を込めてご冥福を祈ります」と述べた。続いて、杉谷昭子後援会の土山憲一郎副会長と岡畑精記前会長、和歌山ユネスコ協会の高垣晴夫事務局長も弔辞を述べた。

 門下生5人による追悼演奏の後、参列者が献花した。

あいさつする岸本衆議院議員

あいさつする岸本衆議院議員