メガソーラー建設阻止 駅前で署名活動
和歌山市北部の和泉山脈で具体化しているメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設計画に関して、和歌山県勤労者山岳連盟は2日、和歌山市駅前で計画中止を求める宣伝署名活動を実施。会員15人が「楠見の街の上に危険なメガソーラー計画が!!」などと書かれたチラシ200部を駅利用者に手渡した。
メガソーラー計画は、同市平井から善明寺にかけての「奥楠見花木団地」の面積66万平方㍍、出力3万8500㌔㍗という巨大な規模。
事業者は県と市のそれぞれの条例に基づく説明会を終え、ことしの9月に着工を予定している。甲子園球場17個分の広さに12万7000枚の太陽電池パネルを設置するという。
同連盟は集まった署名で県に、同所での林地開発を許可せず、「県太陽光発電事業の実施に関する条例」に基づく認定をしないこと、市に「和歌山市環境と大規模な太陽光発電設備事業との調和に関する条例」に基づく事業申請は許可しないことを要請する。
マイクとプラカードを使って呼び掛け、計画によって土砂崩れや河川の氾濫、大洪水が発生する恐れがあることなどを訴えた。
同連盟の山下紀和会長は「大きな開発で森林をつぶすと再生が難しい。山の形が変わり、災害が起こりやすくなる。山の緑と自然を守らなければならない」と話した。