まわし姿でマウンド 和商の花田君が始球式
開幕試合の和歌山工―新宮の始球式には、5月19日の高校相撲金沢大会で個人戦2連覇を果たした和歌山商3年の花田秀虎君(17)が登場。まわし姿にグローブを着け、マウンドからど真ん中に力強いストレートを投げ込んだ。
花田君は投球前にマウンドで四股を踏み気合を注入。野球経験がなくても、184㌢、体重130㌔の恵まれた体格と運動神経を発揮し、観客を沸かせた。
始球式が決まってからは同校野球部員に助言を受け、体重移動に注意しながら投球練習に取り組んだという花田君。「とても光栄。少し緊張したがうまく投げられた。戦う選手にエールを送りたいと思ってマウンドに立った。相撲も野球も勝負の場所なので気持ちが高ぶったが、ストライクが投げられて良かった。今から戦う選手たちの思いがよく伝わり、自分にも刺激になりました」と振り返った。
花田選手は「26日からインターハイが始まる。最高峰の戦いなので優勝して高校横綱となりたい。将来は千代の富士のように力負けしない力士になりたい」と決意を話した。