懸命に支持訴え 参院選の戦い終盤に突入
参院選は期間中最後の日曜日を含む13~15日の3連休を迎え、断続的に雨が降る中、大票田の県都・和歌山市を中心に支持を訴える声が響いた。和歌山選挙区(改選数1)で一騎打ちとなっている無所属新人の元和歌山弁護士会会長、藤井幹雄候補(58)=立憲民主・国民民主・社民推薦=、5選を目指す自民現職の経済産業大臣、世耕弘成候補(56)=公明推薦=の2陣営の戦いも終盤戦に突入している。
藤井候補は14日に和歌山市内を一周。南海市駅前から始まり、県庁前、西浜、和歌浦口、伊太祈曽、有本と市内各地を自転車で走り、街頭演説。ぶらくり丁で開かれていたポポロハスマーケットにも訪れ、出店者や来場者に「よろしくお願いします」と握手して回った。
先週は街宣車に乗って高野町や北山村、新宮市、串本町など県内を縦断して駆け巡った。14日は梅雨空となったが、藤井候補は「これぐらいの雨なら問題ない」と疲れた様子も見せず、自転車を走らせていた。
15日は和歌山市を出発し、海南市、有田市、湯浅町、広川町、日高町を街宣車で走り、スーパーの前など人が集まる場所で街頭演説を繰り返した。
世耕陣営は、候補者本人が公示日の4日に県内を一周した後は、経産相としての公務や他の自民党候補らの応援で全国を飛び回る日々を続けている。
世耕候補自身は3連休、神奈川、千葉、愛媛各県や北海道を訪れ、応援の様子をツイッターなどで発信。自身の政策はユーチューブなどで語り、12日には和歌山市の選挙事務所での集会にインターネットを通じて参加し、支持を訴えた。
ツイッターでは、韓国向け半導体材料の輸出管理強化を巡る報道に対し、経産相として見解を示すこともしている。
本人不在の県内遊説は党所属の地方議員らが務め、元参議院議員の久美子夫人は「妻 Wife」のたすきを掛け、街頭や女性集会で夫に代わって演説した。