シード桐蔭が快勝 串本古座に主導権渡さず
【5日目】 第101回全国高校野球選手権和歌山大会は5日目の16日、和歌山市の和歌山県営紀三井寺球場で2回戦3試合があり、第1試合ではシード校の桐蔭が6―2で串本古座を破り、投打に安定した試合運びで初戦突破を果たした。
◇第1試合
串本古座 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
桐蔭 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | X | 6 |
〔串〕坂根、早川、鈴木―越川〔桐〕坂口―花田▽2塁打=和田、下路、竹邉(串)榎本(桐)
桐蔭は2回裏、無死2塁から7番の池田が左前適時打を放ち1点を先制。4回にも2点を加えた。5回は連打で1死2、3塁の好機をつくり、5番・箕嶋、6番・榎本の連続適時打で3点を挙げ、突き放した。
先発の坂口は11安打を許すも走者を背負ってから粘り、試合をつくった。7回に4連打を浴び、2点を失ったが、直球とスライダーを低めに集めて追加点は許さず、125球で完投した。
桐蔭の伊藤将監督は「最後まで気を抜けない展開だった。シード校だが選手は構えることなく、いつも通りやってくれた。2回の池田の先制打でチームの硬さが取れた」と振り返り、坂口の投球については「ときどきボールが先行する場面があり、終盤は疲れも出ていたが、走者を出しながらも粘り強くいつも通りの投球をしてくれた」と評価していた。
エースの役割を果たした坂口は「安打は打たれるものと思っている。7回から疲れは感じたが、辛抱強くストライク先行で投げられた。完投できて良かった」と話していた。