矯正への協力に感謝 法務大臣表彰伝達式
刑務所や拘置所、少年院などの矯正事業に功労のあった人に贈られる法務大臣表彰の伝達式が25日、和歌山県和歌山市加納の和歌山刑務所で行われた。
「社会を明るくする運動」の一環。和歌山刑務所では、法務大臣表彰に被害者の視点を伝える臨床心理士の堀口節子さん(62)、大阪矯正管区長表彰に矯正展に協力している和歌山高等美容専門学校、高齢者の健康運動を指導する健康運動指導士の坂口まさしさん(53)、再犯防止に向けたグループワークを行う心理療法士の片山僚子さん(60)、履歴書や面接など受刑者の就職を支援するキャリアコンサルタントの森田智保さん、和歌山刑務所長表彰に造幣局と他1団体が選ばれた。
望月英也所長はそれぞれに表彰状を手渡し、「われわれの力だけでは足りない専門性の高い分野について、長年力添えをいただいていることに感謝したい」とあいさつした。
法務大臣表彰を受けた堀口さんは、被害者の視点や思いを受刑者に伝える自身の活動について「加害者は被害者について知らないことも多く、涙を流して聞く人もいる。今後も客観性を大事にして伝えていきたい。加害者をつくらないことが被害者のためになる。これからも少しでも協力していけたら」と話した。